SEO対策されたスマホのタイトルは何文字で作れば良いのか?
シンプルで基礎的なSEOの話ですが、スマホ向けのタイトルは、PCと違って特有のコツが必要だったりして、案外知らなかったりしますよね。
この記事では、SEO対策されたスマホ向けのタイトルの文字数と作り方のコツを解説します。
また、SEO対策だけで無くCTR(検索結果上のクリック率)を向上させる方法も掲載しているので、タイトルを改善してウェブ集客力を増強しようと考えている方は必見です。
スマホのSEO対策に効果的なタイトル文字数

スマホの検索結果画面にSEO対策を行なう場合、タイトルは何文字で作れば良いのか解説します。
先に結論からお伝えすると
- スマホだけがターゲットなら、36文字程度
- スマホとPCの両方がターゲットなら、32文字程度
「〇文字程度」と表現しているのは、画面サイズによってタイトルを表示出来る枠の大きさが変わったり、半角全角の使用割合で表示出来る文字数が変わる等の、変動要素があるためです。
SEO対策を施しスマホでタイトルを見やすく表示する為には、まず自社の業種やお客様の特性に応じて、スマホ向けとスマホ・PC両方向けかを見極め、最適な文字数でタイトルを作成することが大切です。
スマホ検索に最適なタイトル文字数の目安
スマホからブラウザを開いて検索を行なうと、30-44文字程度のタイトルが2-3行で表示されます。
タイトルの文字数が規定値よりも多いと「・・・」表示となり、以降のタイトル文字が省略されてしまったり、Googleが検索結果上のタイトルを書き換える等の措置が行なわれる場合があります。
スマホの検索結果のタイトル表示枠は、PCよりも多くの文字を表示できるため、より具体的な情報を盛り込むことが可能です。
スマホ向けの検索結果画面の特徴
- 縦画面で38文字程度、2行表示が多い
- 端末サイズやブラウザによる変動が大きい
- 44文字程度まで表示されるケースもある
手元にあったiPhoneとエクスペリア(iPhoneよりも少し縦長)でGoogleの検索結果の画面を比べてみました。
iPhone 15Pro

エクスペリア 8 Lite

PC検索に最適なタイトル文字数の目安
一方、スマホに比べてPCのGoogle検索結果画面のタイトル文字数は、スマホよりも少なく28-34文字程度で構成されています。

Googleは常にテストや最適化を繰り返しているので、何文字以内なら絶対に大丈夫というラインはありませんが、日々多くの検索結果を確認している限りでは、32文字以内でタイトルを作成しておけば、意図通り検索結果にタイトルが表示されることが多いです。
PCの検索結果画面の特徴
- タイトルは一行表示が基本
- 半角全角などの違いやブラウザによる変動あり
- 32文字以内であれば、ほぼ確実に完全表示
文字数ではなく”表示幅”で考える
検索結果のタイトルの「文字数」は一つの目安として考えてください。
スマホに限らず検索結果のタイトルに表示できる文字数は、文字数そのものよりも「表示幅(文字の横幅)」で決定されています。
先ほどiPhoneとエクスペリアの画面表示例でご覧いただいた通り、同じタイトル文字数でも表示する媒体の画面の大きさによって、最大タイトル文字数が異なるからです。
また、使用する文字種によっても、1文字分単位で占有する幅が異なる為、文字数は変動します。
文字幅の違い
- 全角文字:「あ」「漢」「字」= 1文字分
- 半角文字:「A」「1」「!」= 0.5文字分
- 記号:「|」「〜」「・」= 文字によって異なる
例示
- 「SEO対策の方法を解説」(13文字)
- 「SEO Strategy Guide」(19文字だが、半角なので表示幅は短い)
このため、半角英数字を多用する場合は、より多くの文字数をタイトル文字として表示することが可能です。
SEO対策におけるタイトルの役割

スマホにおけるSEO対策されたタイトルを作成する場合、タイトル文字数だけで無くタイトル(=タイトルタグ)が検索結果上でどのような役割を果たし、なぜ重要なのかを理解することも大切です。
ここではタイトルとタイトルタグの関係と基本的な仕組み、検索順位やクリック率に与える具体的な影響について解説します。
タイトルタグとは何か?
タイトルタグとは、ホームページやブログの各ページがどのような内容なのかを、検索エンジンやユーザーに伝えるHTMLタグのこと。
「タイトルタグ」を使用して作られた箇所は、そのページの「タイトル」として扱われます。
つまり、「タイトルタグ」を用いて作られた部分がウェブページにおける「タイトル」になる、ということです。
タイトルタグを実際に確認するには、Chromeブラウザで右クリックメニューの「ソースを表示」を行なってみてください。
表示しているウェブページのHTMLソースを確認できます。
一般的なウェブサイトであれば、以下の赤枠で囲った箇所と同じ様な「<title>ここにタイトル名が入る</title>」箇所を見つけられるはずです。
このタイトルタグに囲まれた部分がタイトルとして扱われます。

この画像は、当社サイトのトップページのタイトルタグです。
タイトルタグは基本的に各ウェブページや記事毎に1つ設定されます。
また、こうしてタイトルタグで設定された「タイトル」が検索画面上に”青いリンク文字”として少し大きな文字サイズで表示される、という仕組みです。
検索順位とクリック率(CTR)に与える影響
タイトルは検索順位として上に表示させるSEO対策という視点と、検索結果におけるCTR(クリック率)の両方に大きな影響を与える重要な要素です。
SEO・検索順位への影響
Googleは「ユーザーの検索意図に対して最も最適だと考えられるページ」を上位表示します。
タイトルにキーワードが適切に含まれていることで、検索エンジンは「このページがどのような内容なのか」を正確に理解し、評価できるようになります。
たとえば、「ダイエット 方法」というキーワードで上位表示を狙う場合、タイトルに「ダイエット」「方法」という言葉が自然に含まれていることが重要です。
クリック率(CTR)への影響
一般的に、検索結果におけるCTR(クリック率)は1位が最も高く、順に低下します。
しかし、魅力的なタイトルを設定することで、3位のページが1位のページよりも多くクリックされることも珍しくありません。

なぜタイトルがこれほど重要なのか
現在、多くの検索行動はスマホから行なわれています。
忙しい毎日の仕事や生活の合間を縫って行なわれており、多くの人は出来るだけ短時間で必要な情報を見つけたいと思っています。
そのため、検索結果画面の一覧上に並ぶタイトルを見ただけで、「このページの情報は知りたい事が書いてありそうだ」と判断できることがとても重要なのです。
なぜスマホでのタイトル文字数がSEO対策に直結するのか

現在のSEO対策においては、PCよりスマホのタイトル表示を優先的に考える必要があります。
その理由は、検索行動の大幅な変化とGoogleの方針転換、そしてスマホユーザー特有の行動パターンにあります。
検索の主役は既にスマホ(約75%のトラフィック)
SEOツール大手のSISTRIX社の調査によると、日本では検索の75.1%がスマホから行われています。
これは私たちが日頃サポートしている中小企業のお客様のアクセス解析データとも一致しています。

- BtoB企業でも約60-70%がスマホからのアクセス
- 経営者や決裁者が移動中に情報収集
- 昼休みや通勤時間での検索が増加
つまり、御社のサービスや商品を探している見込み客の大半は、スマホを使って検索行動を行なっている可能性が高い、と考えられます。
(Googleアナリティクスを使ってまずは調査を行なう事をおすすめします)
この現実を無視したSEO対策は、せっかくの集客機会を大幅に失うことになります。
Googleはモバイルファーストインデックスを採用
Googleは検索エンジンのランキングを決める基準を、PC版ページからモバイル版ページへと切り替えました。
モバイル版のページを優先評価することを「モバイルファーストインデックス(通称:MFI)」と呼び、2021年3月から完全導入しています。

>>>【Google】モバイル ファースト インデックスの展開
このモバイルファーストインデックスの導入により、スマホ(モバイル版)のページ評価基準がランキング要素に直結することになり、SEO対策としてスマホ向け対応が重視されるようになりました。
- スマホでの表示や読みやすさが検索順位に直結
- タイトルタグもスマホでの見え方が重要視される
- PC版よりもスマホ版の最適化が優先評価される
つまり、スマホ対応を重視したタイトル文字数やSEO対策を行なう事で、より良い検索順位を得る事ができるようになるということです。
>>>【Google】 モバイルサイトとモバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法
スマホユーザーの行動特性がタイトル重要性を高める
スマホを使った検索ユーザーの行動は、PCでの検索行動とは大きく異なる特徴があります。
この違いを理解し、スマホの行動特性に合わせたタイトル作りを行なう事が、より良いSEOの結果を得るための鍵となります。
- 移動中の限られた時間での情報収集
通勤・移動時間(7-9時、17-19時)に集中し、短時間で必要な情報を見つける必要がある - 今すぐ解決したい具体的な悩み
複合キーワード検索が4割を占め、より明確で具体的な解決策を求めている - 調べた後にすぐ行動に移したい
地域検索が多く、検索直後に電話や来店など具体的行動に繋がりやすい - 小さな画面での情報処理
縦スクロール中心で、タイトル1行目での瞬間的な判断が求められる
なぜスマホだとタイトルの文字数がより重要なのか?
スマホでの検索は、PCのようにじっくり比較検討するよりも、移動中や隙間時間の慌ただしい状況で行なわれている事が想定されます。
そのような利用環境に加えて、PCに比べて表示出来る情報量に限りのあるスマホ画面では、一瞬で「この情報は自分に必要だ」と判断できる明確なタイトルが求められます。
例えば、今あなたは新たなホームページを作成してくれる事業者をGoogle検索エンジンで探している、としましょう。
検索結果の画面上に並ぶ以下二つのタイトル、どちらをクリックするでしょうか?
- 曖昧なタイトル
「ホームページ制作をお考えの中小企業経営者様へ!」 - 明確なタイトル
「ホームページ制作費用30万円〜|集客効果2倍の制作会社比較」
曖昧なタイトルの場合、慌ただしく検索しているユーザーにとっては「よくある宣伝かな」と判断されてしまいがちです。
しかし、明確なタイトルを掲載しておけば、具体的な費用感と効果が一瞬で理解でき、ホームページ製作を希望している検索ユーザーからのクリックに繋がりやすくなります。
スマホ検索はこうした具体的かつ効果的な表現がとても重要なので、タイトル文字数がPCよりも多く設定されているのです。
SEO対策したタイトルによるCTR向上のコツ

それでは、検索結果でのCTR(クリック率)を向上させるタイトルを作成する方法を解説します。
検索結果上でのCTRを向上させるためには、タイトル枠という限られた文字数の中で、SEO対策を考慮しつついかに検索ユーザーの心を掴むか、という点が大切です。
また、中小企業の場合、業種や業態によってお客様の検索行動は通常大きく異なり、画一的なアプローチでは効果は出しにくくなります。
しっかりとお客様のことと自社のことを分析して、最も効果の出せるアプローチをおこないましょう。
キーワードはタイトル前半に配置する
検索エンジンは、タイトルの前方にあるキーワードをより重要視する傾向があります。
これはPC時代からの基本原則ですが、スマホが主流となった現在でも変わりません。
効果的なキーワード配置の原則
- 最重要キーワードは冒頭5文字以内に配置
- 全てのキーワードを出来るだけタイトル前半に配置
良い例・悪い例
キーワードは「SEO対策」
- ⭕「SEO対策で売上2倍|中小企業向けWeb集客」
- ❌「中小企業の皆様へ!SEO対策のご提案」
「SEO対策」というキーワードを冒頭に配置することで、検索エンジンにもユーザーにも主題が明確に伝わります。
ユーザーが検索するシンプルな言葉を優先する
専門用語や社内用語は避け、実際にお客様が検索で使う言葉でタイトルを作りましょう。
言葉選びのポイント
- 専門用語より一般的な表現を使用
- 検索ボリュームの多いキーワードを優先
- 競合サイトのタイトルで使用頻度の高い言葉を参考
良い例・悪い例
- ⭕「ホームページ制作|集客できるサイトデザイン」
- ❌「Webサイトリニューアル|UI/UXデザイン最適化」
「Webサイトリニューアル」より「ホームページ制作」、「UI/UXデザイン」より「サイトデザイン」の方が、中小企業の経営者が実際に検索で使う言葉に近くなります。
思わずクリックしたくなるパワーワードの活用法
限られたタイトル文字数の中で競合と差別化し、高いCTR(クリック率)を実現するには、効果的なパワーワードの選択が重要です。
数字で具体性を表現するパワーワード
- 金額系:「30万円〜」「月額9,800円」「初期費用0円」
- 期間系:「3ヶ月で効果」「即日対応」「24時間以内」
- 実績系:「顧客満足度95%」「リピート率80%」「成功事例100社」
感情に訴える効果的なパワーワード
- 安心感:「安心」「確実」「保証」「実績豊富」
- 簡便性:「簡単」「手軽」「すぐできる」「3ステップで完了」
- お得感:「無料」「限定」「特別価格」「今だけ」
- 緊急性:「今すぐ」「期間限定」「残り3日」「締切間近」
差別化を図るパワーワード
- 独自性:「業界初」「オリジナル」「独自メソッド」「特許取得」
- 地域性:「地域No.1」「〇〇県内最大」「駅徒歩1分」
- 専門性:「専門家監修」「プロが選ぶ」「15年の実績」
ただし、使い過ぎ足り詰め込みすぎたりすると、途端にタイトルが胡散臭さを放ちます。
「読者からどう見えるか?」という視点で活用するのが鉄則です。
パワーワードの使い方良い例悪い例
美容室の場合
- ⭕「カット2,980円〜|白髪染め・縮毛矯正も対応|駅徒歩2分」
- ❌「髪の悩み解決します」(曖昧・パワー不足)
税理士事務所の場合
- ⭕「税務調査対策|顧問料月額15,000円〜|無料相談実施中」
- ❌「税務に関するご相談承ります」(当たり前・魅力なし)
IT企業の場合
- ⭕「システム開発費用相場|失敗しない選び方5つのポイント」
- ❌「システム開発承ります」(差別化なし)
パワーワード活用時の注意点
- 事実に基づく表現を使用:虚偽や誇大表現は避ける
- 業種に適した選択:BtoBなら信頼性、BtoCなら感情に重点
- 競合との差別化:同業他社が使っていない表現を選ぶ
- 文字数とのバランス:パワーワードだけで文字数を消費しない
SEOを強くするデバイス戦略
作成するウェブページのタイトルは、スマホ向けなのか、PC向けなのか、それとも両方に対応させるのかで、採るべき文字数の戦略が変わります。
以下の3ステップで、自社のSEO対策に最適なタイトル戦略を決定することが重要です。
現状分析 Googleアナリティクスで過去3ヶ月のデバイス別アクセス比率を確認
- スマホ70%以上 → スマホ優先戦略(35文字前後まで活用)
- PC40%以上 → PC・スマホ両対応戦略(30文字前後)
お客様の検索シーン想定
- 緊急時・移動中の検索が多い → スマホ優先、即効性重視
- じっくり比較検討する商材 → PC考慮、詳細情報重視
- 地域検索が中心 → スマホ優先、地域名前方配置
タイトル戦略の決定
- スマホ優先: 35文字前後まで活用し、具体性と魅力度を重視
- 両対応: 30文字前後で、PCでも完全表示される範囲で情報提供
を理解し、お客様の検索行動に合わせたタイトル設計を行うことで、検索結果でのクリック率を大幅に向上させることができます。
まとめ
スマホでのタイトル文字数の最適化はと適切なSEO対策は、SEO集客を成功させる決定要因の一つといえます。
- スマホだけがターゲットなら、36文字程度
- スマホとPCの両方がターゲットなら、32文字程度
画一的なアプローチではなく、自社の業種特性と顧客の検索行動に基づいた戦略的判断が不可欠なので、しっかりとデータに基づいた分析を行なう事も必要です。
また、タイトル文字数の最適化だけでなく、パワーワードの効果的な活用、検索意図への明確な回答、競合との差別化表現なども同時に考慮することで、クリック率の大幅な向上が実現できます。
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タイトル文字数のSEO対策を行なう事により、上位表示とCTRの向上を狙うことが出来ます。
- 「どんなタイトルにすれば効果が出せるのか今ひとつ分からない」
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