「ホームページは作ったけれど、問い合わせが全然来ない…」
「SEO対策って聞いたことはあるけど、何から始めればいいのかわからない」
「SEO対策をやるには、難しい専門知識が必要なのでは?」
中小企業や個人事業主の方から、このようなお悩みをよく伺います。
しかし実は、SEO対策の多くは特別な技術知識がなくても実践でき、正しい手順で取り組めば確実に効果を上げることができます。
この記事では、SEOの土台となるGoogle検索の基本的な仕組みから、初心者でも今すぐ実践できる6つの具体的なSEO施策、そして確実に成果につなげるためのコツまでを、分かりやすく解説しています。
読み終える頃には、明日から始められる具体的なSEO対策プランが手に入るはずです。
SEO対策とは?初心者にわかりやすく解説

まずはSEO対策とは一体何か?を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
なぜ中小企業に必要なのか、具体的にどんな事をやればいいのか、どのような効果が期待出来るのかが分かります。
SEOとは検索順位を上げて集客する仕組み
SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、GoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジンで、あなたのホームページやブログが上位に表示される状態を作ることです。
日本では検索エンジンのシェアはGoogleが約80%を占めているため、SEOは事実上「Google検索エンジンに対して最適化する活動」と考えて問題ありません。

正しいSEO対策を行う為に、まずはGoogle検索エンジンの仕組みをきちんと理解しておきましょう。
検索エンジンそのものの仕組みはとてもシンプル。
以下の3つのステップで動いています。(Googleだけでなく、検索エンジンはこの仕組みで動いています)
「クローラー」と呼ばれるプログラムを使って、インターネット上のウェブサイト(ホームページやブログ等)を巡回し、各ページの情報を収集しています。
収集した情報を分析し、「このページは何が書かれているか?」「ユーザーにとって価値があるか」「信頼できる情報か」などを総合的に評価し、価値があると判断されたページを検索エンジンのデータベースに登録します。
ユーザーが検索したキーワードに対して、最も適切で有益だと判断されたページを上位から順番に表示します。
検索エンジンの結果表示でより上位のランキングを獲得するためには、Googleにスムーズに知ってもらう必要がありますし、ページの内容と価値をより高く評価してもらう必要がありますよね。
つまり、
SEOとは、検索エンジンに「このページはユーザーにとって価値がある」と正しく理解・評価してもらうためのすべての取り組み
といえます。
SEO対策とは「SEOを実現するための施策」
では、「SEO対策」とは具体的に何をすることなのでしょうか?
SEO対策とは、「SEO」を実現するための具体的な取り組み内容や施策のことです。

そして、SEO対策は大きく3つのジャンルに分けて考える事ができます、
1. 内部対策(テクニカルSEO)
ホームページの構造や設定を検索エンジンが理解しやすいように最適化すること
- サイト表示速度の改善
- レスポンシブデザイン
- SSL化やセキュリティ設定など
2. コンテンツ対策(コンテンツSEO)
ユーザーが求める有益な情報を提供すること
- タイトルタグの最適化
- 見出し構成と見出しの最適化
- 検索意図に沿った記事作成
- 独自性のある情報発信
- 定期的な情報更新など
3. 外部対策(オフサイトSEO)
他のサイトからの評価を集め、信頼を高めること
- 良質な被リンクの獲得
- SNSでの情報拡散
- サイテーション(言及)の獲得など
最も重要なことは、これらのSEO対策のすべてがGoogleのためではなく、「ユーザーにとって利便性の高い、価値あるページを作る」という共通の目標に向かっていることです。
中小企業にとってのSEO対策の効果・必要性
なぜ中小企業にSEO対策が必要なのでしょうか?
SEOによって検索結果上で上位表示される事の具体的な効果と必要性をご説明します。
効果1:広告費を大幅に削減できる
SEO対策を適切に行ない上位表示ができれば、検索結果上に表示されるリスティング広告は必要無くなります。
広告費をかける事なく、検索結果から継続的な集客が可能になります。
効果2:質の高い見込み客を獲得できる
検索する人は「明確な目的や課題」を持っています。
つまり、あなたのサービスに関心が高い見込み客を集客できます。
効果3:24時間365日働く営業マンになる
一度上位表示されれば、あなたが寝ている間も、休んでいる間も、継続的にお客さまがホームページやブログに訪れてくれます。
効果4:会社の信頼性・権威性が向上する
Googleで上位表示されることで「この会社は信頼できる」という印象を与え、ブランディング効果も期待できます。
実際に、検索結果で上位表示された場合にはどのようなインパクトがあるのか、具体的な効果を数字で見てみましょう。
2025年のGoogle検索結果における上段のリスティング広告枠2つと検索順位1位~10位までのクリック率(CTR)をご覧ください。
検索順位毎のクリック率データ|広告枠2つとSEO1位~10位
検索順位 | クリック率(CTR) |
---|---|
最上段広告 | 2.1% |
2段目広告 | 1.4% |
1位 | 39.8% |
2位 | 18.7% |
3位 | 10.2% |
4位 | 7.2% |
5位 | 5.1% |
6位 | 4.4% |
7位 | 3.0% |
8位 | 2.1% |
9位 | 1.9% |
10位 | 1.6% |
データ参照元:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2025
まず、費用を払い検索結果の最上段と2段目にリスティング広告を出したとしても、SEO対策により獲得した上位表示のクリック率には到底敵わない、という事が分かります。
- 最上段の広告のクリック率 2.1%
- 検索結果1位のクリック率 39.8%
例え最上段に表示されたとしても、「広告」はクリックしたくないという心理が働き、クリック率はかなり低いのですが確実に集客に結びつきます。
SEOの1位とは、かなりの差がありますよね。
つまり、SEO対策を行い検索結果の上位を獲得することができれば、かなり大きな集客効果を得られることが分かります。
例えば月に1,000回検索されるキーワード、「税理士 新宿」の場合で考えてみましょう。
- 1位表示:月398人がホームページを訪問(年間約4,800人)
- 10位表示:月16人がホームページを訪問(年間約200人)
年間では1位と10位の間に約4,600人もの差が生まれます。
さらに、それらの訪問者の中から3%が問い合わせをし、問い合わせの約25%が新規契約につながると仮定すると
- 1位表示:月約12件の問い合わせ → 年間約36件の新規契約
- 10位表示:月約0.5件の問い合わせ → 年間約1.5件の新規契約
税理士の年間顧問料を30万円として計算すると、検索順位の差による年間売上差は約1,035万円にもなります。
これが、たった1つのキーワードでの違いです。
ホームページやブログは複数のキーワードによる集客を行ないますので、その集約数の差は更に大きくなりますよね。
初心者でもSEO対策はできる?
「だけど、SEOって結構専門的じゃない?専任担当者がいなくてもできるの?」
中小企業の経営者の方から、最もよくいただく質問です。
安心してください。
SEO対策の中には、特別な技術的知識がなくても、今すぐ実践できる基本的な施策が数多くあります。
出来る事を実践するだけでも、SEOの効果は出せます。
初心者でもできる基本的なSEO対策例
- タイトルタグの最適化
- 見出しの最適化
- メタディスクリプションの設定
- 検索意図に沿ったコンテンツ作成
- 内部リンクの最適化
専門知識が必要な高度なSEO対策例
- サイト表示速度の技術的改善
- サーバー設定の最適化
- 構造化データの実装
- 高度な競合分析と戦略立案
重要なのは、いきなり全てをやろうとしないこと。
まずは基本的な施策から始めて、GoogleとSEOについての理解を徐々にレベルアップしながら、SEO対策を実践していくことです。
そして、最も大切な事の一つは「継続的に改善すること」。
現状を数字で可視化し、SEO対策の効果を「数字で見える化」しながら、改善サイクルを回しましょう。
早ければ1~3ヶ月程度で変化が現れてくるはずです。
初心者でもできるSEO対策6選

SEO対策の基本として、まずはリストアップした6個の施策を一つずつ実践してください。
リストアップしているのは技術的な知識がなくても今すぐ始められ、効果を得られやすい施策ですが、SEO対策という意味では非常に重要なものです。
SEO対策 | 内容 |
---|---|
【準備】Gogoleアナリティクスの導入 | ウェブサイトへの流入数や動き、目標の達成状況(コンバージョン)を把握します。 |
【準備】Googleサーチコンソールの導入 | 設定したキーワードでの検索結果への表示状況や検索結果上でのクリック状況を数字で把握します。 |
キーワード選定 | 上位表示できるキーワードを設計し記事に実装します。 |
タイトルタグの最適化 | ページのタイトルをメソッドに基づき最適化します |
見出しタグ(H2,H3)の最適化 | 見出しの構造化とキーワード付与で最適化します |
検索意図に沿ったコンテンツ作成 | 検索者が求めている情報を提供するページ作りを行ないます。 |
1. Googleアナリティクスを導入して状況を数字で把握する
SEO対策の第一歩は数字による現状把握です。
訪問者数や滞在時間、どのページでサイトを離脱しているかなど、詳細なアクセス状況を数字で把握することで、ユーザー体験の改善点が見えてきます。
既に導入済みの場合は、数字を把握するようにして下さい。
実践方法
- Googleアナリティクスにログイン
- 「測定を開始」をクリックし、アカウント・プロパティ・データストリームを設定
- ウェブサイトにトラッキングコードを設置
- 「レポート」> 「集客」> 「概要」で以下を確認
- セッション:全体の訪問数
- Googleのオーガニック検索数:Google検索から見られたページ数
- 「レポート」>「エンゲージメント」>「ランディングページ」で以下を確認
- ランディングページ:どのページからアクセスが流入しているのか?
※日付範囲にご注意下さい
ホームページやブログなどにアクセスされた状況等を細かく数字で確認することで、アクセス数の増減はもちろん、どのページへのアクセスが多いのか、どの媒体(チャネル)からアクセスされているのか、等を細かく把握します。
効果
SEO対策の投資対効果(ROI)を具体的な数字で把握できるようになります。
また、どのページが成果につながりやすいかも分析でき、より効果的な改善施策を立案できます。
2. Googleサーチコンソールを導入して現状を把握する
GoogleサーチコンソールはGoogleの検索エンジンと対話する仕組み、と考えてください。
Googleへのクロール促進や「どんな検索キーワードでGoogle検索結果に表示されているか?」「どの検索キーワードで検索結果に表示されているか」「どのページがよくクリックされているか」等、検索エンジン上での状況を数字で把握することで、改善すべき点を明確にできます。
実践方法
- Googleサーチコンソールにアクセスし、Googleアカウントでログインします。
- 向かって右側の「URLプレフィックス」にドメインを入力し「続行」
- 所有権の確認(HTMLファイルアップロード、メタタグ追加、DNS設定のいずれか)
- 設定完了後、2〜3週間データを蓄積 「検索パフォーマンス」レポートで状況を確認
- 平均掲載順位:平均的な検索順位
- クエリ:どんなキーワードで検索されているか
- 表示回数:検索結果に何回表示されたか
- クリック数:実際に何回クリックされたか
- 平均CTR:クリック率(クリック数÷表示回数)
効果
SEO対策の投資対効果(ROI)を具体的な数字で把握できるようになります。また、どのページが成果につながりやすいかも分析でき、より効果的な改善施策を立案できます。
3. 狙うキーワードを決める
適切なキーワード選定は、SEO対策成功の8割を決める最重要要素です。
いくら素晴らしいコンテンツを作っても、誰も検索しないキーワードでは意味がありません。
適切なキーワードを選ぶことが、効率的に見込み客を獲得するSEO対策の王道です。
実践方法
- ブレインストーミング:お客さまがどんな言葉で検索するか考える(お客様が知りたいと考えている事から逆算する)
- ラッコキーワードでサジェストキーワードを調査
- メインキーワードを入力(例:「税理士」)
- 関連キーワードを全て抽出(例:「税理士 費用」「税理士 選び方」等)
- そのままラッコキーワードで検索ボリュームを確認(Googleキーワードプランナー等でも代替可)
- 月間検索回数が100〜1000回程度のキーワードを選定
- 競合の強さも合わせて確認
- 検索意図の分類を考慮し、狙いのキーワードを決定
BuyとDoのキーワードを優先して記事を作成する- Know(知りたい):「税理士とは」「確定申告 やり方」
- Do(やりたい):「確定申告 書き方」「節税 方法」
- Go(行きたい):「税理士 渋谷駅」「○○税理士事務所」
- Buy(買いたい):「税理士 依頼」「顧問契約 費用」
具体例:税理士事務所のホームページのキーワード選定例
- 優先度A:「税理士 渋谷」(地域密着、成約につながりやすい)
- 優先度B:「確定申告 相談」(成約に直結)
- 優先度C:「節税対策 個人事業主」(専門性のアピール)
効果
ターゲットが明確になることで、コンテンツ制作の方向性が定まり、無駄な作業がなくなります。
また、成約につながりやすいキーワードから優先的に対策することで、短期間で売上に直結する成果を得られます。
4. タイトルタグを最適化する
タイトルタグは検索エンジンがページ内容を理解する最重要要素であり、検索結果でユーザーが最初に目にする情報でもあります。
タイトルタグの改善だけで、クリック率は2倍、3倍というレベルで大きく変わる事も珍しくありません。
実践方法
- 現在のタイトルを確認:ブラウザのタブや検索結果で表示されている文言
- 改善すべき要素:
- キーワードの配置:狙うキーワードをタイトルの前半に配置
- 文字数:32~34文字
- 魅力的な表現:数字、具体性、ベネフィットを盛り込む
- 改善パターン例:
- 「〇選」「〇つのポイント」など数字を使用
- 「初心者向け」「完全版」「失敗しない」など安心感を演出
- 「2025年最新」など新しさをアピール
Before/Afterによる改善事例
改善前:「当事務所について」
- 問題点:何の事務所かわからない、キーワード無し、魅力なし
改善後:「渋谷駅3分の税理士事務所|個人事業主の確定申告・節税対策に特化」
- 改善点:地域キーワード、専門分野明記、立地の利便性アピール
- 結果:クリック率が0.8%から2.3%に向上(約3倍)
業種別のタイトル改善事例
整体院の場合
- 改善前:「○○整体院へようこそ」
- 改善後:「新宿で肩こり解消なら○○整体院|初回50%OFF・駅徒歩2分」
リフォーム会社の場合
- 改善前:「リフォームなら○○工務店」
- 改善後:「世田谷区のキッチンリフォーム専門|○○工務店|30万円台から対応可能」
効果
タイトルタグの改善効果は比較的早く(1〜2ヶ月で)、Googleサーチコンソールで改善前後のクリック率を比較することで、具体的な数字で成果を実感できます。クリック率が向上すれば、より多くの見込み客をホームページに誘導でき、最終的な売上向上につながります。
5. 見出しを整理して読みやすくする
ページ内の各見出しを整理することで、検索エンジンと読者の両方にとって「何について書かれているか」が明確になります。
見出しは本の目次のような役割を果たしていて、整理して最適化することは内容の理解促進と検索順位向上の両方に効果のある重要な施策です。
実践方法
1.現在の見出し状況を確認する
- 自社ホームページの主要ページを開き、見出しタグ(H1,H2,H3など)の使われ方をチェック
- 「ようこそ」「お知らせ」「サービス案内」など曖昧な見出しを特定
- 見出しにキーワードが含まれているかを確認
2.見出しにキーワードを自然に組み込む
- 狙うキーワードを見出し文に自然に含める
- 不自然な詰め込みは避け、読みやすさを優先
- 地域名やサービス名を具体的に記載
3.見出しの階層を論理的に整理する
- 大見出し(H1タグ):ページタイトルと同一にする
- 中見出し(H2タグ):ページ内での実質的な見出し
- 小見出し(H3タグ):中見出し内で更にトピックを分割する場合の小見出し
特にH2とH3見出しでページ内を構造化し分かりやすくすると共に、キーワードを使用するのがコツ。
具体例:税理士事務所の見出し改善例
改善前
- ようこそ
- サービス内容
- 料金について
- お問い合わせ
改善後
- 新宿駅3分の税理士事務所|個人事業主の確定申告専門
- 税理士サービス|確定申告・節税対策・経理サポート
- 税理士報酬|明確な料金体系でご提案
- 新宿の税理士への無料相談はこちら
具体例:美容院の見出し改善例
改善前
- 店舗紹介
- メニュー
- アクセス
改善後
- 原宿の美容院|カット・カラー・パーマ専門サロン
- 美容院メニュー|レディース・メンズ対応
- 原宿駅から徒歩2分|アクセス・営業時間
検索エンジンへの効果
- ページの内容を正確に伝えることで、適切な検索結果に表示
- 関連キーワードによる検索結果表示機会が増加
- ページの専門性が明確になり、評価向上
検索者・読者への効果
- 求めている情報があるかを素早く判断可能
- ページ内での情報検索がスムーズに
- 内容が理解しやすい
効果
見出し改善の効果は比較的早期に確認でき、実施から4〜8週間で検索順位やクリック率の改善が見込めます。
また、読者にとっても分かりやすいページになることで、問い合わせ率の向上も期待できます。他の施策と組み合わせることで、より大きな成果につながります。
6. 検索意図に沿ったコンテンツを作成する
現在のGoogleは、単にキーワードが含まれているだけのページではなく、「ユーザーの検索意図に最も適切に答えているページ」を上位表示します。
キーワードの裏側にある「検索意図」を正しく理解し、それに応えるコンテンツを作ることが、現代SEO対策の核心です。
実践方法
- 競合調査:狙うキーワードで実際に検索し、上位10サイトのページ内容を分析
- どんな検索意図を想定して情報を提供しているか
- どんな構成になっているか
- 何文字程度の記事か
- どんな画像や図解が使われているか
- 検索意図の深掘り
- 顕在的意図:表面的に知りたいこと
- 潜在的意図:本当に解決したい課題
- 次のアクション:この情報を得た後に何をするか
- 独自性のある内容を追加:
- 実体験・事例
- 独自データ・調査結果
- 専門家としての見解
- 具体的な手順・テンプレート
具体例:「税理士 選び方」で検索する人の意図
顕在的意図:「良い税理士を選ぶポイントを知りたい」
潜在的意図
- 税務処理に不安を感じている
- 今の税理士に不満がある
- 税理士費用を適正化したい
- 節税効果を期待している
コンテンツに盛り込むべき内容
- 税理士選びの基本ポイント(一般論)
- 実際の失敗事例とその回避法(独自性)
- 費用相場と見積もり比較のコツ(実用性)
- 初回相談で確認すべき質問リスト(行動支援)
- 契約後のコミュニケーション方法(継続支援)
Before/After事例
改善前コンテンツ:「税理士の選び方5つのポイント」(1,000文字)
- 一般論のみ
- 他のサイトと同じような内容
- 検索順位:15位、月間流入数280
改善後コンテンツ:「税理士選びで失敗しない完全ガイド|100社の比較調査と実体験から学ぶ選定方法」(5,000文字)
- 独自調査データの提示
- 実際の失敗事例と成功事例
- 具体的なチェックリスト付き
- 検索順位:3位、月間流入数280 → 850に増加
効果
検索意図に合致したコンテンツは、検索エンジンから高く評価され、長期的に安定した上位表示が期待できます。
また、読者満足度も向上するため、自然な被リンク獲得やSNSでのシェア、リピート訪問につながり、サイト全体の評価向上にも寄与します。
初心者のSEO対策6選まとめ
これら6つのSEO施策は、それぞれが相互に連携して効果を発揮します。
重要なのは「やりっぱなし」にせず、適宜数字を確認しつつ仮説を立て改善を継続する事です。
Blue Aegis流の改善サイクル
ご紹介した基本の6施策だけでも、確実に定量化指標により評価と改善効果の確認ができます。
- 現状把握(施策1・2で数字を確認)
- 戦略立案(施策3でキーワード選定)
- 施策実行(施策4・5・6を実践)
- 効果測定(1〜3ヶ月後に数字で成果を確認)
- 改善・調整(うまくいかない部分を見直し、次のサイクルへ)
このサイクルを繰り返すことで、SEO対策は確実に成果をもたらします。
まずは「現状把握」から始めましょう。
数字で現状を知ることが、すべての改善の出発点になります。1つ目の施策から順番に、着実に取り組んでいってください。
SEO対策を成長につなげるためのコツ(Blue Aegis流)

前章でご紹介した6つの施策を実践するだけでも、SEOによる集客の効果は期待できます。
しかし、SEOによるホームページやブログからの集客成果を継続的に上げ続け、最大化するためには「正しい取り組み方」が重要です。
当社が多くのSEO対策の成功と失敗を通じて体系化した、確実にウェブ集客力を成長へとつなげる3つのコツをお伝えします。
数字で評価する習慣を持つ(感覚で判断しない)
SEO対策を行なう上で絶対にやってはいけないのは、「なんとなく効果がありそう」「アクセスが増えた気がする」といった感覚的な判断です。
感覚に頼ると”間違いなく”判断を誤ります。
その結果、効果のない施策に時間を費やしたり、実際は成果が出ているのに途中でやめてしまったり、大いなる無駄と機会損失が生じます。
なぜ数字での評価が重要なのか?
人間の感覚は非常に曖昧で、バイアスの影響を受けやすいものです。
例えば、「最近問い合わせが増えた気がする」と感じても、実際に数字を確認するとただの季節要因だったり、たまたまだったりすることがよくあります。
一方、数字は嘘をつきません。
毎月定量的に確認する数字は、客観的な事実です。
何が効果を上げているのか、どこに問題があるのかを正確に教えてくれます。
具体的な数字評価の方法
1. ベースラインの設定:施策開始前の数字は必ず記録
- オーガニック検索からの月間セッション数
- 重要キーワードの検索順位
- 検索結果からのクリック率
- コンバージョン数・率
2. 定期的な測定タイミング
- 週次:検索順位の変動をチェック
- 月次:流入数、コンバージョン数の推移を分析
- 四半期:ROI(投資対効果)を算出し、戦略の見直し
3. KPI(重要業績評価指標)の設定:業種・事業規模に応じて適切なKPIを設定
例えば税理士事務所の場合
- 主要KPI:問い合わせ件数、新規顧問契約数
- 中間指標:オーガニック検索流入数、重要キーワード順位
- 先行指標:記事公開数、被リンク獲得数
改善を繰り返してページ・記事を「育てる」
多くの企業が勘違いしているのは、「記事は一度書いたら終わり」という考え方です。
しかし、SEOで長期的に成果を上げている企業は、記事を「育てる」という発想で継続的に改善を行っています。
「記事を育てる」とは何か
記事を育てるとは、公開後も定期的に内容をアップデートし、検索エンジンからの評価とユーザーエクスペリエンスを向上させ続けることです。
記事が「成長」する仕組み
- 初期公開:基本的な内容で記事を公開
- データ収集:3ヶ月程度、検索順位やユーザー行動のデータを収集
- 課題特定:データからページの改善点を特定
- コンテンツ改善:内容の追加・修正・削除を実施
- 効果測定:改善後の変化を数字で確認
- 継続改善:2〜5を繰り返し
改善のタイミングとサイクル
- 新規記事:公開から3ヶ月後に初回改善
- 既存記事:四半期ごとに見直し
- 重要記事:月次で細かい調整
- 季節性記事:該当シーズン前に大幅アップデート
具体的な改善パターン
検索順位が低い場合
- 競合上位サイトとの内容比較
- 不足している情報の追加
- 見出し構造の見直し
- 関連キーワードの追記
クリック率が低い場合
- タイトルタグの魅力度向上
- メタディスクリプションの改善
- 競合との差別化ポイントの明確化
直帰率が高い場合
- 冒頭部分の改善(期待値の調整)
- 内部リンクの追加
- 読みやすさの向上(改行、箇条書きの活用等)
小さな成功体験を積み重ねる
SEO対策は中長期的な取り組みであり、大きな成果が出るまでに時間がかかります。
その間にモチベーションを維持し、継続的に改善を続けるためには、小さな成功体験を積み重ねることが重要です。
なぜ小さな成功体験が重要なのか
人間のモチベーションは、成果の実感によって大きく左右されます。
「何ヶ月やっても効果が分からない」状態では、どんなに優秀な施策でも継続が困難になります。
なぜならば、SEO対策を実行するのは他ならぬ人間だからです。
小さな成功体験を積み重ねる理由
- 継続力の向上:成果を実感することで施策を続けやすくなる
- 学習効果の向上:何が効果的かを体感として実感できる
- チーム内の理解促進:周囲への説明・協力を得やすくなる
継続のためのモチベーション管理
- 週次の振り返り:小さな変化も見逃さずに記録
- 改善前後の比較:ビフォー・アフターを視覚的に整理
- 外部からの評価:お客様の声や問い合わせ内容の変化も記録
- チーム内での共有:成果を関係者と共有し、協力体制を強化
小さな成功体験の設計方法
1. 短期間で効果が見える指標を設定:最終的な目標(売上向上)に加えて、短期間で変化する中間指標も設定
最終目標:新規顧問契約月3件
中間指標1:月間オーガニック流入500セッション(1ヶ月で測定可能)
中間指標2:重要キーワード順位10位以内(2週間で測定可能)
先行指標:記事公開数月2本(即座に測定可能)
2. 段階的な目標設定:いきなり高い目標を設定するのではなく、段階的に目標を上げる
第1段階(1〜3ヶ月):基礎固め
- Googleサーチコンソール・アナリティクスの設置完了
- 主要5キーワードの現状把握完了
- 月1本のブログ記事公開
第2段階(4〜6ヶ月):改善実感
- 重要キーワード1つで10位以内達成
- 月間オーガニック流入200セッション達成
- 問い合わせフォーム経由の連絡月1件
第3段階(7〜12ヶ月):成果拡大
- 重要キーワード3つで10位以内達成
- 月間オーガニック流入500セッション達成
- 問い合わせからの契約月1件
3. 成功の可視化と共有:達成した成功は必ず記録し、チーム内で共有
月次レポートの例
【今月の成果】
・「税理士 渋谷」:12位→8位(4位UP)
・オーガニック流入:前月比15%増(283→325セッション)
・ブログ記事公開:目標2本→実績2本達成
・問い合わせ件数:前月比2件増(8→10件)
【来月の目標】
・「税理士 渋谷」5位以内
・オーガニック流入400セッション
・新規記事2本公開
これら3つのコツを実践することで、SEO対策は単なる「やってみる」施策から、確実に成果を積み重ねる「成長エンジン」へと変わります。
ブルーイージスでは、これらのコツを体系化した独自の支援プログラムで、クライアント様のSEO対策を着実な成果につなげています。
「数字で見える化」「継続的改善」「段階的成長」の3つの軸で、御社のSEO対策と集客改善も成功に導くことができます。
まとめ
SEO対策とは、「ユーザーにとって価値があるページだと検索エンジンに正しく評価してもらう取り組み」です。
今回ご紹介した6つの施策は、特別な技術知識がなくても確実に効果を上げられる基本的なものばかり。
是非、実践して御社のホームページやブログのSEOを向上させてください。
- Googleサーチコンソール導入(現状把握)
- Googleアナリティクス導入(効果測定)
- キーワード選定(戦略策定)
- タイトルタグ最適化(即効性)
- 検索意図に沿ったコンテンツ作成(最重要)
- 内部リンク設置(全体最適化)
そしてこれらのSEO対策を実践してゆく上で何より重要なのは、Blue Aegis流の改善サイクルです。
現状把握 → 施策実行 → 効果測定 → 改善・調整
このサイクルを「数字で見える化」しながら繰り返すことで、SEO対策は確実に成果をもたらします。
完璧を目指さず、まずは一つずつ。
小さな一歩が大きな変化の始まりです。
【SEO対策を確実に成果につなげたい方へ】
6つの施策でSEO対策を実践する道筋が見えたと思います。
次は「実践が正しく行えているか」を確認し、成果をしっかりと出す段階です。
- 「自分のやり方で合っているのか不安」
- 「効果測定の具体的な方法を知りたい」
- 「業界に合った優先順位はどれ?」
このような疑問をお持ちの方は、Blue Aegisの無料相談をご活用ください。
御社のウェブサイトに合った具体的なアドバイスと、効果を最大化するポイントをお伝えいたします。